留学体験談inフィリピン
- tuatstudyabroad
- 2020年3月26日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年4月19日
プロフィール
ニックネーム:Tina
本学での所属学科・派遣時学年:応用生物科学科3年
派遣先大学とそこでの所属学科:フィリピン大学ロスバニョス校 食品科学科
派遣期間:2019年7月26日~2019年12月20日
1)プログラムに応募した動機・派遣前の希望と比して、具体的に自分がしたこと、感じたこと
始めは食料自給率向上や食料の保存性の向上につながるように、熱帯の植物・微生物に関して学びたく留学したが、それらに特化したもの・発展応用編は院生にむけて開講されており、学部生である私は基礎的なことを学習した。ただ、今まで教科書でしか習わなかったことを、実験を通して習得出来て良かった。大学での勉強以外にも、積極的に人的交流を図ったので、学べたことは多かった。
2)英語力について、自身の上達ぶりと感じたこと
専門分野に関する語学力はかなり向上したと思われる。英語で情報を取り入れることに抵抗がなくなった。語彙が増えた。失敗を恐れて曖昧に話しても伝わらないことが多いと身をもって知ったため、以前よりはっきり話すことを意識できるようになった。
3)専門科目の知識やスキルについて、自分が得たことや感じたこと
教科書で理論を学んだうえで、自ら手を動かして(実験をして)習得することはとても良いと思った。フィリピン大学では、実験書に骨格が書いており、生徒が主体となり、いつ・誰が・何をやるか・そのために何が必要かを考え、授業外の時間を上手く使いながら実験を進めた。研究室配属され卒論研究を始める前に、自分で実験を進めることを学べて良かった。
また、プレゼンなど、発表の機会が多かったため、コミュニケーション能力を鍛えることが出来た。専門問わず人に情報を過不足なく分かるように伝えることは大事であり、上達には経験を重ねることが必要であると分かった。実際、数を重ねるにつれ格段に上達できた。農工大でも、生徒が主体となって授業に取り組むことが出来るようになればいいと思う。

4)異文化理解について、感じたこと
必ずしも盲目的に全てを受け入れようとする必要はないのだと分かった。基本姿勢としては尊重することは大事だが、長期間付き合っているとどうしても理解できないことはある。なにも‘正しい’文化はないのだから、柔軟に接していけばいいと思った。
5)日本(文化やひと等)について気づいたこと・思われること
約束を守り、美しい道徳心を持つ人が多い。時間や規則に厳しく、少数派や変わり者に対してあまり寛容でない傾向にある。若者も含め保守的な人が多い。
6)滞在国(文化やひと等)について気づいたこと・思われること
他人に対し親切で優しい人が多い。また、家族や友達をとりわけ大事にし、愛している。大事な人とそれ以外の人を明確に区別し接し方を変えることがある。時間や約束に対する考え方が日本と大きく違う。物事を先延ばしにすることが多い。
7)異文化に触れて、自身の性格や発想の変化があったか、あればどのような変化か
私はなんでも考えすぎてしまう傾向にあったが、異文化に触れるうちに考えてもどうしようもないことに多く当たったため、気にしすぎないように少しずつ意識して改善している。

8)自分の中で成長したと思われること
価値観が多様化したこと。いままで関心が無かったことにも興味を抱き、もっと知りたいなど、ポジティブに思うようになった。また、以前よりも、たとえ機会やモノが無くとも、どうすれば目的を達成できるのかを考えられるようになった。
9)将来、進みたい方向と留学が与えた影響
人間が、人間同士、地球環境、科学技術と調和して豊かに生きることに寄与したい。留学を通して、学んだことは多くある。そのうちの一つは、様々な人生があること。‘正しい’道は基本的に無く、‘より良い(良さそう)’な道が複数あるように思われた。この先、どんな状況になろうと、この地球の人々が自他を尊重して豊かに生きる社会形成に貢献したいと強く思うようになった。
メッセージ
留学を決めている方へ:素晴らしい決断です。応援します。周りの方への感謝を忘れず、時間を大事にしてください。
留学を迷っている方へ:そのお気持ち、分かります。必要に応じて、周りの方に相談しつつ、自分のやりたいことの本質を突き止めてください。留学は、魔法じゃありません。行けばなんとかなるは幻想です。安易な気持ちで行くと時間・労力・お金の無駄になり得ます。自分で何とかするんだ!という強い気持ちを持てるならば、きっと自己実現できるでしょう。応援します!
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