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コロナ禍タイ留学!イレギュラーな留学で得られたことは?

  • 執筆者の写真: tuatstudyabroad
    tuatstudyabroad
  • 2022年7月5日
  • 読了時間: 8分

プロフィール

名前: あだち

留学時の所属: 農学部地域生態システム学科3年

留学先: カセサート大学(タイ)

留学期間: 2021/12/1-2022/2/28







留学のきっかけ


留学に関心を持ったきっかけは高校のときに参加した10日間のオーストラリア語学研修でした。初めての海外だったため、とてもワクワクすることも、英語が話せなくて寂しくなることもありましたが、10日間はあっという間に過ぎてしまったため、もっと長い期間海外で生活してみたいと思うようになりました。

高校生のときはほとんどの時間を高校か家のなかで過ごしていたので、大学に入ったらもっと広い世界を見られたら楽しそうだな、という気持ちもあったように思います。


その後AIMS派遣という制度を知り、学年を遅らせずに半年間留学でき、奨学金をもらうこともでき、大学からのサポートを受けることもできる、ということで、とても良い制度だ!と思いAIMS留学に参加しようと決めました。


そこから、志望動機を書いたり、人と話したり、プレゼンしたりするなかで、どうして留学したいのか改めて考え、留学直前のプレゼンでは留学の目標を2つにまとめました。

1つ目は、この留学を今後海外で研究や活動をするための一歩にすることです。研究留学や海外での仕事というものに興味を持ちつつも、英語にも海外で生活できるのかも全く自信がありませんでした。そのため、まず学部生である今、海外で生活することや学ぶことを経験して、海外での研究や活動へのハードルを下げたい、自分の課題を知りたいと思いました。

2つ目は実感をもてる範囲を広げることです。コロナ流行の影響もあり、パソコンの前でひたすら知識だけ得ていくことに怖さを感じていました。そのため、生活も勉強も全て含めて、自分の目で見て自分で経験して、実感をもてることを増やしたい、と思っていました。特に農業や環境に関心をもっているため、実際に訪れてみることが大切だろうと感じていました。


このように、今回の留学の目標としては、①研究留学への一歩にすること、②実感を持てる範囲を広げること、の2つに決めました。




コロナ渦の留学とは?


しかし、コロナ禍の状況で、本当に留学に行けるのかどうかは分からない状況でした。多くの方々、特に農工大の先生方、職員の方々が様々な調整をしてくださったおかげで、例年とは異なった形にはなりましたが、留学に行くことができました。


本来、AMIS留学は8月から6ヶ月間(1学期間)、海外の大学で授業を受けて単位をとることができる制度です。

私たちはコロナの影響で8月に出国することはできなかったため、農工大の授業を履修して空いた時間に1科目だけタイのカセサート大学の授業をオンラインで受けていました。


その後、条件が揃ったため12月から現地に行けることになり、農工大学の授業はオンラインで対応してもらいながら、現地での活動を行いました。コロナ渦ならではのオンラインを活用した留学になりました。


私達の他にも、いろんな国からの留学生が現地でカセサート大学の授業を受けながら、自分の大学やタイ以外の国の大学の授業やプロジェクトにオンラインで参加していました。

コロナ禍でオンライン対応してもらえることが増えたことによって、オンラインの併用など、留学の方法も多様になるかもしれない、と感じました。



準備、いよいよタイへ!


タイミングを見計らって送り出していただいたので、正式に出発の日程が決まったのは出発日の2周間前でした。それから、コロナ関連を含めて様々な書類の準備や手続きを先生方にサポートいただきながら行いました。

その申請でミスをしてしまったため、出国に必要なタイランドパスが届いたのは出発2日前の夜、荷物の準備が終わったのは出発当日の朝3時というドタバタでした(笑)

予定通り出発できるのか、何度も冷や汗をかきましたが、その度多くの方にサポートいただいていることを身に染みて感じました。大事なポイントでは何度も見直すことの大切さも学びました…



タイ到着!


タイに到着後はPCR検査の結果を待つため1日のホテル隔離を経て、大学の国際寮に到着しました。



カセサート大学国際寮1Fのコミュニティスペース
カセサート大学国際寮1Fのコミュニティスペース


タイでは主に3つの活動を行いました。大学でのリサーチインターン、NPOインターン、企業や団体の訪問、です。


リサーチインターン

大学でのリサーチインターンでは、私達の興味などに合わせてカセサート大学の先生を紹介していただき、その教授に付いて行いました。一緒に留学した農工大の友達と私、それぞれに担当の教授を紹介いただいたのですが、お互い色んな経験、学びをしたかったので、どちらの教授の活動にも2人とも参加していました。


活動は主に2つ、フィールドワークとプログラミングのレクチャーです。

フィールドワークでは、農家さん向けアプリ開発プロジェクトの一貫で農家さんに聞き取りを行っている教授に同行させていただき、教授やその研究室メンバーのタイの学生の皆さんと一緒に、様々なフィールドを訪れました。

例えば、タイ北部のチェンマイ、チェンライ、パヤオの果物農家さんのところを1週間ほどかけて回って、農家さんの意見をお聞きするワークショップに同行しました。ワークショップでは、農家さんが困っていることやアプリにほしい機能など、農家さんがお話された内容を学生の方に英訳して教えてもらいました。ワークショップの後には教授に通訳していただき農家さんとお話しする時間もいただきました。また、標高の高いペチャブンという地域を訪れ、コーヒーフィールドを訪れたり、民族の文化に触れたりしました。

プログラミングのレクチャーではプログラミングの基礎について教えていただき、空気や土の気温や湿度を測りアプリに表示させる方法などを学びました。

そのため、2つの活動を通して、農業に関するIoTを学びつつ、フィールドを訪れ、実際はどうなのか、何か問題はあるのか、どんな工夫がなされているのか、などを見ようとしていました。





NPOインターン

2つ目はNPOでのインターンです。農村開発や環境保全活動を行う日本の国際NPOオイスカでインターンを行いました。

「アユタヤの小学校での日本文化紹介」と、「タイ南部ラノーン県でのマングローブ植林+小さな漁村の島ラオ島ホームステイ」、の2つの活動を行いました。


ラオ島のホームステイでは、ラオ島の村長さんのお家に泊まらせていただきました。ラオ島は本土の船着き場から船に乗って20分ほどのところにあり、収入の多くを漁業で得ているそうです。船からマングローブや夕日を見て、島の魚介をいただき、満潮になると海の上になるお家で蚊帳を張って眠りました。朝には寝ていたところから朝日を見て、井戸で水を汲み歯磨きをしました。

日本にはない暮らしだと思うので、1日だけですがラオ島での暮らしを体験させていただいて、世界には色んな暮らしがあるのだな、ということを実感しました。



ラオ島
ラオ島


マングローブ植林では、多くの工程がほぼ完了していて最後にあらかじめ開けてある穴に苗木を植えるだけという状態で参加させていただきました。それでも、炎天下での作業は大変で、ぬかるんだ土に埋もれて動けなくなって、何のお役にも立てませんでした。

小学生のころから「マングローブの植林活動」というものは知っていましたが、実際にマングローブを植林するというのはどういうことなのか全く知らなかったことに気が付きました。現場のことを知ろうとすることが必要だと感じました。



マングローブ植林
マングローブ植林

※NPOインターンは大学のプログラム外の活動です。



企業、団体の訪問

3つ目は農工大ASEAN事務局の先生と一緒に日本の企業や団体を訪問し、お話を伺いました。

いろんな方面から、いろんな課題に対して、取り組みが行われていること、様々な観点があることを感じました。

また、出会った方々とお話するなかでの留学の途中経過を振り返り、これからの留学生活をどう過ごそうか考える機会にもなりました。


・その他

あとはもちろん、観光もタイ料理もたくさん楽しみました!笑

タイに来る前は辛い食べ物は好きではなかったのですが、毎日タイ料理を食べて気がついたらタイ料理が大好きになっていました。


また、バンコクはショッピングするような都会も、お寺も、博物館も色んな場所があるので、観光も楽しめると思います!



留学を通して得られたこと


大学やインターンでの学びだけではなく、日々生活しているだけでも多くの発見がありました。

例えば、大学の国際寮に住んでいたので、多くの留学生と一緒にご飯を食べてお出かけしてお話ししたのですが、そのなかで日本の歴史について聞かれても何も言葉が出てこず、私は歴史や世界で起きていることなどを何も知らないことに気がつきました。自分の専門以外にも教養として知っておくべきことがあることを実感しました。



大学の寮では色んな国の料理をシェアして食べました!
大学の寮では色んな国の料理をシェアして食べました!



今後への展望


今後は大学院に進学する予定です。今回の留学では多くの学びが得られた一方、英語力や専門分野の知識が足りないなど、今後に向けた課題も見つかりました。今回、自分の視点で見て、研究してということはできなかったので、大学院では研究しながら海外のフィールドに行ったり、留学して研究したりしたいと考えています。


留学に行く前は勉強して知識だけ得ていくことが怖かったのですが、現場に行ってみて、何も知らなく何の技術もなければ現場に行っても何もできないことを実感し、知識を得ることや勉強することの大切さを実感しました。そのため、これからは今までとは違った感覚で、勉強していけるのではないかと思っています。


また、「なんとか留学に行かせてあげたい」という思いや、「機会を作ってあげたい」という思いを持ってくださっている多くの方々に出会いました。将来どのような立場になっても、人が何かを経験したりワクワクしたりする機会をサポートすることはできると思うので、今後はその機会をサポートする側になりたいなと思っています。



おわりに


色んな大学生活があると思いますが、ぜひ留学も一つの選択肢に入れてもらえたらと思います。(AIMS留学は、大学のサポートあるし、条件満たしたら奨学金もらえるし、タイだったらおいしいタイ料理も食べられます…!)


私は留学に行く前、英語や生活に関する不安もあったのですが同じように、留学を考えたときに何かしら不安なことがある方もいるのではないかなと思います。ですが、先生方も留学に行ってきた私たちも、サポートしたいと思っている人はたくさんいます!

留学に少しでも興味があったら是非、気軽に説明会に参加したりグローバル教育院の先生に相談したりしてみてください☺️




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