一生モノの体験と人生最大のトライ&エラー三昧
- tuatstudyabroad
- 2020年8月27日
- 読了時間: 5分
突然ですが皆さん、農工大にDDPがあることはご存じですか?
そう、ダブルディグリープログラムです。今回は農工大とインドネシアのガジャマダ大学のダブルディグリープログラム参加学生第一号として、少しこのプログラムについてご紹介できたらと思います。
自己紹介が遅れてしまったのでプロフィールについて軽く紹介します。
プロフィール
名前:藤井美帆
学科学年(派遣時):農学府資源資源物質科学科1年
進路:食品会社(社畜しております)
留学先:インドネシア、ガジャマダ大学(Universitas Gadja Mada 通称UGM)
留学期間:2018年8月上旬~2019年11月中旬
(うち2019年3月上旬~2019年6月上旬は就活のため帰国)
留学のきっかけ
もともと海外留学に行きたいという思いで院に進学したので(不純な動機ですみません…)、大学のプログラムを使って海外に行こうという思いは強くありました。そんな時、所属していた研究室の教授が、インドネシアへのDDPに参加することを進めて下さり、最初は1年間という長さに迷いはありましたが、参加することを決めました。あとは、インドネシアが宗教色の強い国で日本とはとても異なっていることも行きたい!と思った1つの理由です。
ただ参加するにあたって私の中に一つ絶対条件があって、それは就職を1年遅らせずに1年間留学をすること。これは絶対に譲れないと思っていました。幸い、私がガジャマダ大学とのDDP初の学生であったこと、プログラム担当の先生方が生徒の声を第一にしてくださる姿勢であったことから、最終的には就活の間の帰国が可能なプログラムになりました。私は少しでも多くの人が留学に興味を持ち、日本にいるだけでは経験し得ない貴重な体験をすることが出来るようになるにはまず、留学へのハードルを下げる必要があると日々思っています。ハードルは人それぞれ色々あって、言語だったり、友人に会えなくなる不安だったり、費用だったり、環境・気候・食べ物だって懸念材料になってきます。そんな時せっかく1年間留学が出来るのに就職が1年遅れてしまうから留学をやめてしまうなんてとてももったいないし、学生のチャンスを奪ってしまっている!と思い、私は「就活が可能な1年留学体制」を整えることが出来たらと思いました。まあ、私自身就職が遅れてしまうのはいやだったというのも理由の一つです笑
留学を経験した先輩として皆さんに一つお伝えしたいことは、こうしたい!という自分の意見をもってきちんと主張をすること。留学をサポートしてくださる先生方はいつも学生の意見に耳を傾け可能な限り改善しようとしてくれます!というか意見を言わないと自分の思い通りの留学にならないですからね笑楽しい留学にしたいならこれは必須だと思いました。
留学中のお話
私はDDPだったこともあり、ガジャマダ大学の研究室に配属され毎日インドネシア人の友達に囲まれて過ごしました。最初は英語でコミュニケーションをしていましたが、現地の子たちが集まるとインドネシア語を話すので、会話についていけず少し寂しい思いもしました、正直。ただ、この気持ちをばねにインドネシア語をひたすら勉強して、3,4か月後にはみんなの会話に交じってとても楽しい日々を過ごすことが出来ました。やはり現地の人も私のような留学生が現地の言語を話すと嬉しいらしく、大学外でもいろいろな人と会話がはずんだり仲良くなったりしました。ちなみに、言語を話せるようになるとぼったくられることもなくなるので参考までに。笑(ほとんどぼったくるところもないですが…経験があるのは量り売りのフルーツ屋さんくらい)。日本人とほぼ触れ合わない環境に留学できるのはDDPの特権だと思います。なかなか体験できない気がします(だんだん日本語を話せなくなってくるのでそれは難点ではあります…)。
いちばん大変だったのはVISAの取得。普通のプログラムでは出国前に学校がすませてくれる手続きですが、私の場合ガジャマダ大学との初めてのDDP学生であり、出国までの時間がなかったため現地で、すべて自力で行いました。イミグレのお姉さんがインドネシア語しか話してくれないので(!!!普通にひどい)手続を間違えたり、手間取ったり正直大変でした、もうやりたくない…このVISAが原因で年明けお正月にフライトチケットを取っていましたが帰国できず、など事件はかなりありました笑が、かわりに人生で初めて年明け花火なるものを見ることが出来ました!インドネシアだからって侮るなかれ、かなり綺麗…興味のある方はぜひ留学してみてくださいね!
研究もインドネシアでしか生育しない樹種を用いることができ、充実した研究生活を送っていました。修論も英語で書くので大変ですがとても勉強になりました。あと、日本と違うなと思ったのは中間発表などで同じラボの仲間に発表すると、たくさん意見をくれたり、素朴な質問でもどんどんぶつけてくれること。気づきもしなかった点に気が付けたりしました。日本よりももっとフランクで質問することに引け目を感じず、学ぶことへの意欲がとても溢れているなと感じました。
プライベートは皆さんの記事でもわかると思いますが、現地の友達だったり日本からの友達だったりと本当にたくさんのところへいって日本では見られない、食べられない、経験できないことを数えきれないほどしました…おすすめはジャワ島の少し上にあるKarimun Jawaという島(海がものすごい綺麗)と、東部にあるAir terjun Tumpak sewuという滝!日本にはないスケール感で圧巻でした。


あと、宗教のイベントに色々参加できてこれも貴重な経験になりました。皆さんは目の前でやぎや牛の犠牲祭をみたことありますか?あれはいい経験になるはず…命をもらって生きていることを再認識します。

長くなりすぎてもあれなので最後に一つ。視野を広げたい、いろいろな意見や考えを知って受け入れていきたい、日本に飽きて新しい世界に踏み込んでみたい、そんな考えがある人はいろいろなことを恐れたり杞憂したりする前にまず1歩踏み出して留学してみませんか!
Comentarios